きさらぎ賞のレース概要と過去の傾向
きさらぎ賞は、京都競馬場で開催される3歳限定の芝中距離レースであり、クラシックを目指す関西馬にとって重要な一戦です。レース名の「きさらぎ」は旧暦の2月を意味する「如月」に由来します 。
過去の傾向を見ると、京都競馬場で行われた年の結果では、距離短縮ローテで臨んだ馬が、前走1800m以下勢よりも成績優秀です。特に、前走2000m以上の1勝クラスを使っていた組が良い成績を示しています。また、「キャリア2戦、かつ前走1勝クラス以上、かつその前走を上がり最速で連対」していた馬が好走する傾向にあります。
過去10年では、サンデーサイレンス系の馬が馬券に絡むことが多く、人気馬、特にディープインパクト直系産駒や母父ディープインパクトには警戒が必要です。
追い切りで好調を示した注目馬:サトノシャイニング
今年のきさらぎ賞で追い切り内容から注目を集めているのは、サトノシャイニングです。
サトノシャイニングの追い切り内容詳細と評価
サトノシャイニングは、1週前の追い切りで西村淳也騎手を背に栗東CWコースを長めから追い切られ、3頭併せで内に入ると一気に前に出て、終い好時計をマークしました。最終追い切りでは栗東坂路で単走を行い、55.0-39.7-25.6-12.4というタイムを記録しています。
この中間も、1週前には西村淳騎手を背にCWを⻑めから追い切られ、3頭併せの内に⼊ると⼀気に前が出て、終い好時計をマーク。やや頭が⾼いところはあったが、当週にもう1本追えばさらに良くなると⾒られています。
その他注目馬の追い切り分析
- ウォーターガーベラ:最終追い切りは栗東坂路で52.7-38.1-24.6-12.2のタイムを単走で記録 。前走のシンザン記念では3着に入線しています。
- エリカアンディーヴ:最終追い切りは栗東坂路で55.0-40.2-25.8-12.9のタイムを併せ同入で記録 。吉岡師は、騎乗した松山騎手もこちらと同じ感触で、気性面に落ち着きが出てきたとコメントしています 。
- ジェットマグナム:最終追い切りは栗東坂路で52.5-37.9-25.1-12.6のタイムを単走で記録 。1週前追い切りも栗東坂路で52.7-38.3-24.8-12.4のタイムを単走でマークしています 。
- ショウヘイ:最終追い切りは栗東CWで83.5-68.1-53.3-37.6-11.3のタイムを単走で記録 。1週前追い切りでは栗東CWで81.0-66.0-52.0-37.3-11.4のタイムを併せ先着でマーク 。
- スリーキングス:最終追い切りは栗東坂路で53.0-38.5-25.1-12.5のタイムを併せ同入で記録。
- ランスオブカオス:最終追い切りは栗東CWで85.1-69.6-54.1-38.2-11.7のタイムを併せ同入で記録。1週前追い切りは栗東CWで69.0-52.9-37.2-11.7のタイムを併せ先着でマーク。
- リンクスティップ:最終追い切りは栗東坂路で56.4-41.0-25.7-12.5のタイムを単走で記録 。
データから見る穴馬候補
今年の出走登録馬の中から、配当妙味に期待できそうな穴馬候補としては、以下の馬が挙げられます。
- ミニトランザット:京成杯で3着と好走しており、データと相性のいい前走上がり最速の馬、前走重賞、前走3着馬という点も魅力です 。
きさらぎ賞では、上位人気馬の活躍が目立つ一方で、近年はヒモ荒れの傾向も見られます。穴馬の台頭も十分に考えられるため、追い切りや過去のデータなどを参考に、予想を組み立てていくことが重要です。
参考情報