【ロマンティックウォーリア、圧巻のレコード勝ちでジェベルハッタ制覇!】

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【ロマンティックウォーリア、圧巻のレコード勝ちでジェベルハッタ制覇!】

ドバイの地で新たな伝説を刻む

2025年1月24日、メイダン競馬場で行われたファッションフライデーのメインレース、G1ジェベルハッタ(芝1800m)は、香港から遠征したロマンティックウォーリアが圧巻の走りで優勝しました。 ジェームズ・マクドナルド騎手を背に、4馬身半差をつけるレコード勝ちで、世界中の競馬ファンが注目するこのレースにおいても、その強さを証明しました。  

レース概要

ジェベルハッタは、北半球産4歳以上、南半球産3歳以上のサラブレッドが出走できる国際的なG1レースです。 2000年に創設され、当初は1700mで行われていましたが、2001年以降は1777m(約1.1マイル)で施行されています。 2012年にはG1に昇格し、アルマクトゥームチャレンジラウンド3と並んで、ドバイワールドカップナイト以外で行われるUAEのG1レースとなりました。 メイダン競馬場は、2010年3月27日に開業した世界最大級の競馬施設で、かつて同じ場所に存在したナドアルシバ競馬場に取って代わりました。 6万人以上の観客を収容できる壮大なグランドスタンドを有しています。  

レース展開

レースは、良馬場で行われました。 メジャードタイムがスタートから果敢に先頭に立ち、後続に10馬身以上の差をつける大逃げを打ちます。 ロマンティックウォーリアは1.1倍の1番人気、メジャードタイムは2番人気に支持されていました。 ロマンティックウォーリアは中団後方を追走し、直線入り口でマクドナルド騎手がゴーサインを出すと、一気に加速。先行集団をあっという間に飲み込み、最後はポーカーフェイス以下に4馬身半差をつける圧勝劇を演じました。 勝ちタイムの1分45秒10は、5週間前にメジャードタイムが樹立したばかりのレコードを0.01秒更新する驚異的なタイムでした。  

各馬の個別解説

Romantic Warrior(7番)

2023年のコックスプレート、2024年の安田記念などG1レース11勝を誇る香港の英雄。 2018年にアイルランドで生まれ、元トップジョッキーのマイケル・キネーン氏によって見出され、2021年の香港インターナショナルセールでピーター・ラウ・パクファイ氏に480万香港ドル(約814,236豪ドル)で落札されました。 香港に来る前はイギリスのウィルトシャーにあるマントンエステートでさらにトレーニングを積んでいました。 昨年12月の香港カップを制して以来の実戦でしたが、危なげない走りで勝利しました。 マクドナルド騎手は「彼はどんな状況にも対応できる。どんなペース、どんな距離でも彼には合う」と、その万能性を称賛しました。 今回の勝利で獲得賞金は世界レコードを更新し、 ゴールデンシックスティーのG1・10勝に並ぶ偉業を達成しました。 香港、オーストラリア、日本に続き、4つ目の異なる競馬 jurisdiction でのG1制覇となりました。 今後はサウジカップ(ダート1800m)への挑戦が予定されており、 ダートでの走りに注目が集まります。  

Poker Face(6番)

直線で力強く伸びて2着を確保。 昨年はケンプトンパーク競馬場のオールウェザーコースで行われたレースで、Roi De Franceに1馬身半差をつけて勝利するなど、力をつけてきていることを示しました。  

Holloway Boy(3番)

2022年のロイヤルアスコット開催、チェシャムステークスを40倍のオッズで制覇し、関係者を驚かせた実力馬。 今回は3着と健闘しましたが、勝ち馬の強さには及ばず。  

Ottoman Fleet(5番)

中団からレースを進めましたが、最後は勝ち馬に離されて4着。

Royal Dubai(8番)

後方から追い上げましたが、上位争いには加われず5着。

Alfareeq(1番)

2022年、2023年とジェベルハッタを連覇した実力馬でした。 2022年は1分48秒89、2023年は1分48秒19のタイムで勝利しています。 今回は6着に敗れました。  

Ancient Rome(2番)

中団を追走しましたが、直線で伸び切れず7着。

Measured Time(4番)

スタートから大逃げを打ちましたが、直線で故障発生。残念ながら予後不良となりました。 2024年のこのレースの覇者であり、 昨年12月にはアルラシディヤステークスを制して1800mのコースレコードを樹立していただけに、 無念の結果となりました。  

レース結果分析

ロマンティックウォーリアが圧倒的な強さを見せつけ、レコード勝ちでジェベルハッタを制しました。マクドナルド騎手とのコンビネーションも抜群で、まさに人馬一体の勝利でした。

一方、レースを引っ張ったメジャードタイムの故障は、競馬の残酷さを改めて突きつけるものでした。メジャードタイムの大逃げが、レース展開に大きな影響を与えた可能性もあり、彼の不在が他の馬の走りにどのような影響を与えたのかは、議論の余地が残るところです。

過去10年のジェベルハッタでは、調教師チャーリー・アップルビーが4勝、騎手ウィリアム・ビュイックが3勝と、好成績を収めています。 しかし今回は、アップルビー調教師はオットマンフリートで4着、ビュイック騎手はメジャードタイムで中止という結果に終わりました。  

同日に行われた他のレース

同日には、アルマクトゥームチャレンジ(G1)、UAE2000ギニー(G3)など、8つのGレースが行われました。 アルマクトゥームチャレンジは、前年のドバイワールドカップ覇者ローレルリバーが出走したものの、キングゴールドに敗れる波乱の展開となりました。 また、UAE2000ギニーは、ゴールデンベコマが制し、ケンタッキーダービーへの切符を手にしました。 この日、メイダン競馬場では、1000m、1400m、1900mのトラックレコードも更新されるなど、記録ずくめの一日となりました。  

今後の展望

ロマンティックウォーリアは、次走サウジカップでダートに挑戦します。芝で圧倒的な強さを見せた彼が、ダートでもその実力を発揮できるのか、注目が集まります。マクドナルド騎手は、「サウジカップは全く違う種類のレース。ダートを走れるかどうかは分からないが、彼には驚異的な勝利への意志があるので、きっとうまくやってくれるだろう」と語っています。  

ポーカーフェイス、ハロウェイボーイなど上位馬も、今後の活躍が期待されます。

レース後のコメント

ジェームズ・マクドナルド騎手(ロマンティックウォーリア)

「彼はどんな状況にも対応できる。パドックでは少し興奮気味だったが、スタート地点に向かう途中で落ち着きを取り戻した。彼は完璧なレースをしてくれた。 次はサウジカップに挑戦するが、ダートは未知の領域。どうなるか分からないが、彼には驚異的な勝利への意志があるので、きっとうまくやってくれるだろう。」 「初めてのドバイでの騎乗だったが、彼(ロマンティックウォーリア)と一緒なら、どんな競馬場でも問題ない。サウジカップは異なるサーフェスへの挑戦となるが、彼の勝利への意志の強さが、きっと良い結果に繋がるだろう。」  

ダニー・シャム調教師(ロマンティックウォーリア)

「彼は本当に良い馬だ。才能があり、扱いやすい。レース中はジェームズを信頼していたので、全く心配していなかった。彼は世界クラスの騎手なので、ペース配分も分かっていた。 彼は世界最高の馬の一人だ。 瞬発力があり、騎手の指示によく従い、力強く加速できる。」 「これまでの海外遠征とほとんど同じで、大きな違いはない。彼は元気で、健康で、幸せそうで、力強い。 ormai は海外遠征にも慣れている。タフな馬だよ。」  

結論

ロマンティックウォーリアが圧巻の勝利を収めたジェベルハッタ。世界トップクラスの馬たちが集結したレースは、興奮と感動、そして悲劇をもたらしました。しかし、悲劇を乗り越え、新たな伝説を刻んだロマンティックウォーリアの今後の活躍、そして、このレースから生まれた新たなスター候補たちの動向に、世界中の競馬ファンが注目することでしょう。

馬番 馬名 年齢 騎手 調教師 馬主 斤量 着差(馬身) 単勝倍率
7 Romantic Warrior(ロマンティックウォーリア) 7 J・マクドナルド Danny Shum Peter Lau Pak Fai 57キロ 1/1
6 Poker Face(ポーカーフェイス) 6 P・ドブス S & E Crisford Edward J Ware 57キロ 4.5 20/1
3 Holloway Boy(ハロウェイボーイ) 5 D・タドホープ K R Burke Nick White & E Burke 57キロ 0.75 40/1
5 Ottoman Fleet(オットマンフリート) 6 M・バルザローナ Charlie Appleby Godolphin 57キロ 1.5 20/1
8 Royal Dubai(ロイヤルドバイ) 5 J・ドイル L Botti Saeed Sultan Al Rahoomi 57キロ 7.25 80/1
1 Alfareeq(アルファリーク) 8 J・クローリー M Mheiri Shadwell Stable 57キロ 4.25 100/1
2 Ancient Rome(エインシャントローム) 6 T・マーカンド C Hills Mrs Fitri Hay 57キロ 2 50/1
4 Measured Time(メジャードタイム) 5 W・ビュイック Charlie Appleby Godolphin 57キロ 中止 1/1
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