2025年1月8日、香港ハッピーバレー競馬場にて開催されたThe January Cup (Group 3) 2025は、H・ベントレー騎手騎乗のHelene Feelingが優勝しました! Helene Feelingは中団待機から、最後の直線で力強い末脚を繰り出し、先行集団を一気に差し切りました。
本記事では、The January Cup (Group 3) 2025の結果を速報でお届けするとともに、レース展開や各馬の走り、レースの背景情報などを詳しく解説していきます。
The January Cup (Group 3) 2025 レース概要
The January Cupは、毎年1月に香港のハッピーバレー競馬場で開催されるG3ハンデキャップ競走です。距離は1800メートルで、レーティング90以上の馬が出走資格を持ちます。 [15]
レースの基本情報
- レース名:The January Cup (Group 3)
- 開催日:2025年1月8日
- 開催場所:香港ハッピーバレー競馬場
- 距離:芝1800メートル
- 出走条件:3歳以上 [15]
- グレード:G3 [15]
- 賞金総額:420万香港ドル [26]
The January Cupの歴史
The January Cupは、香港競馬における伝統あるレースの一つです。長年にわたり、多くの名馬がこのレースを舞台に激闘を繰り広げてきました。 近年は、香港競馬の国際化が進み、海外からの有力馬も多数参戦するようになり、レースのレベルはさらに向上しています。The January Cupは、香港競馬の重要な一戦として、競馬ファンから高い注目を集めています。
過去のレース結果
The January Cupは、近年では以下のような馬が優勝しています。
年 | 優勝馬 | 騎手 | タイム |
---|---|---|---|
2022年 | Zebrowski | J・モレイラ | 1:48.25 |
2021年 | Savvy Nine | C・スミヨン | 1:48.68 |
2020年 | Doctor Geoff | C Y ホ | 1:48.10 |
2019年 | Simply Brilliant | A・バデル | 1:48.83 |
2018年 | Eagle Way | Z・パートン | 1:50.14 |
2017年 | Harbour Master | Z・パートン | 1:49.83 |
2016年 | Flame Hero | D・K・C・レオン | 1:48.52 |
2015年 | Pleasure Gains | D・ホワイト | 1:49.39 |
2014年 | Same World | J・モレイラ | 1:48.70 |
2013年 | Military Attack | W・マーウィング | 1:49.73 |
2012年 | Pure Champion | G・モッセ | 1:48.61 |
これらの過去の優勝馬からもわかるように、The January Cupは実力馬が揃うハイレベルなレースです。
レース結果速報
着順 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 斤量 | 着差 | 単勝倍率 | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | Helene Feeling | H・ベントレー | 117ポンド(53.0キロ) | 4.9 | 1:49.19 | |
2 | 1 | Happy Together | A・バデル | 135ポンド(61.2キロ) | 0.5 | 8.0 | |
3 | 3 | La City Blanche | M・チャドウィック | 128ポンド(58.0キロ) | 短頭 | 24.0 | |
4 | 4 | Encountered | K・ティータン | 127ポンド(57.5キロ) | 0.75 | 19.0 | |
5 | 6 | Moments in Time | H・ボウマン | 125ポンド(56.6キロ) | アタマ | 4.1 | |
6 | 2 | Five G Patch | B・アヴデュラ | 129ポンド(58.4キロ) | 0.5 | 15.0 | |
7 | 11 | Star Contact | L・ヒュウィットソン | 115ポンド(52.1キロ) | クビ | 24.0 | |
8 | 10 | Flamingo Trillion | K・リョン | 115ポンド(52.1キロ) | 0.5 | 5.3 | |
9 | 8 | Money Catcher | M・プーン | 115ポンド(52.1キロ) | 短頭 | 11.0 | |
10 | 9 | Woodfire Bro | M・ユン | 115ポンド(52.1キロ) | ハナ | 20.0 | |
11 | 5 | The Golden Scenery | A・プーシャン | 127ポンド(57.5キロ) | 0.5 | 47.0 | |
12 | 12 | Romantic Laos | A・アゼニ | 115ポンド(52.1キロ) | 0.5 | 10.0 |
レース展開
レースは、Flamingo Trillionがハナを切る展開となりました。 Happy Together、La City Blanche、Encounteredといった人気馬が先行集団を形成し、Helene Feelingは中団に位置取りました。
第1コーナーを回ると、Flamingo Trillionが先頭をキープし、Happy Togetherが2番手、La City Blancheが3番手という隊列でレースが進みます。Helene Feelingは中団の内側で虎視眈々とチャンスを伺っていました。
向正面に入ると、Happy Togetherが徐々にペースを上げ、Flamingo Trillionに並びかけます。La City Blanche、Encounteredもそれに続き、先行集団は激しい競り合いを展開します。
第3コーナーを回ると、Happy Togetherが先頭に立ち、レースは最後の直線へ。ここで、Helene Feelingが馬群の外から一気にスパートをかけます。Happy Togetherも粘りを見せますが、Helene Feelingの末脚は凄まじく、最後はHappy Togetherを半馬身差で交わし、見事優勝を果たしました。3着にはLa City Blancheが入り、人気馬同士の接戦となりました。
各馬の走り
Helene Feeling (1着)
中団追走から、直線で力強い末脚を披露し、見事差し切り勝ちを収めました。H・ベントレー騎手とのコンビネーションも抜群で、斤量差を活かした見事な騎乗でした。Helene Feelingの血統背景には、長距離を得意とする血統が多く見られ、1800mという距離への適性の高さが伺えます。 また、D・クルーズ調教師の丁寧な調教によって、Helene Feelingは最高の状態に仕上げられていました。これらの要因が、今回の勝利に繋がったと言えるでしょう。
Happy Together (2着)
前年の覇者として、トップハンデを背負いながらも力強い走りを見せました。直線では一旦先頭に立ちましたが、Helene Feelingの末脚に屈しました。Happy Togetherは、近走では短距離戦を中心に使われており、今回は久々の1800m戦でした。 距離適性や斤量の差が、今回の敗因の一つとして考えられます。
La City Blanche (3着)
先行集団からレースを進め、最後まで粘り強く走り、3着を確保しました。重賞ウィナーの実力を見せつけました。
Encountered (4着)
好位追走からレースを進めましたが、直線で伸び切れず4着となりました。
Moments in Time (5着)
中団から徐々にポジションを上げていき、直線では見せ場を作りましたが、5着まででした。
出場馬紹介
馬番 | 馬名 | 騎手 | 斤量 | 年齢 | 性別 | 父 | 母 | 調教師 | 主な戦績 | 血統 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7 | Helene Feeling | H・ベントレー | 117ポンド(53.0キロ) | 4歳 | 牝 | Helmet | Feeling Groovy | D・クルーズ | 未勝利戦1着 | 父HelmetはオーストラリアのG1レースを2勝した名馬。母Feeling GroovyはG3レースで2着の実績を持つ。 |
1 | Happy Together | A・バデル | 135ポンド(61.2キロ) | 6歳 | セン | Savabeel | Happy Empress | F・ロー | The January Cup (Group 3) 2024 1着、香港クラシックマイル2着 | 父SavabeelはニュージーランドのG1レースを6勝した名馬。母Happy EmpressはG2レースで3着の実績を持つ。 |
3 | La City Blanche | M・チャドウィック | 128ポンド(58.0キロ) | 5歳 | 牡 | Siyouni | La Siyouni | C・ファウンズ | ジョッキークラブカップ (G2) 1着、香港ゴールドカップ (G1) 3着 | 父SiyouniはフランスのG1レースを2勝した名馬。母La SiyouniはG3レースで2着の実績を持つ。 |
4 | Encountered | K・ティータン | 127ポンド(57.5キロ) | 4歳 | 牡 | Frankel | Encounter | J・サイズ | 香港ダービー (G1) 2着、クイーンエリザベス2世カップ (G1) 4着 | 父FrankelはイギリスのG1レースを10勝した名馬。母EncounterはG2レースで1着の実績を持つ。 |
6 | Moments in Time | H・ボウマン | 125ポンド(56.6キロ) | 5歳 | セン | Deep Impact | Moments of Joy | D・シャム | チリ2000ギニー (G1) 1着 | 父Deep Impactは日本のG1レースを7勝した名馬。母Moments of JoyはG3レースで1着の実績を持つ。 |
2 | Five G Patch | B・アヴデュラ | 129ポンド(58.4キロ) | |||||||
11 | Star Contact | L・ヒュウィットソン | 115ポンド(52.1キロ) | |||||||
10 | Flamingo Trillion | K・リョン | 115ポンド(52.1キロ) | |||||||
8 | Money Catcher | M・プーン | 115ポンド(52.1キロ) | |||||||
9 | Woodfire Bro | M・ユン | 115ポンド(52.1キロ) | |||||||
5 | The Golden Scenery | A・プーシャン | 127ポンド(57.5キロ) | |||||||
12 | Romantic Laos | A・アゼニ | 115ポンド(52.1キロ) |
まとめ
The January Cup (Group 3) 2025は、Helene Feelingが優勝し、波乱の結末となりました。Helene Feelingは、斤量差、血統、そして調教師の丁寧な調教が勝利に繋がったと考えられます。
一方、Happy Togetherはトップハンデを背負いながらも2着と健闘しました。La City Blanche、Encounteredといった人気馬も上位入線を果たし、ハイレベルなレースとなりました。
今回のレースは、香港競馬の層の厚さを改めて示す結果となりました。今後も、The January Cup (Group 3) をはじめとする香港のレースから目が離せません。