スプリンターズステークス2024において、過去10年のデータから見て、どの前哨戦の勝ち馬が好成績を収めているか?
2024年9月29日(日)に中山競馬場で行われるスプリンターズステークス(G1)。秋の短距離王を決めるこのレースは、過去10年間で様々なドラマが生まれてきました。 そんなスプリンターズステークスにおいて、より馬券的中率を高めるためには、過去10年のデータ分析は欠かせません。
今回は、数あるデータの中でも「前哨戦の勝ち馬」に着目し、どの前哨戦の勝ち馬がスプリンターズステークスで好成績を残しているのかを分析していきます。
前哨戦別:スプリンターズステークスでの好走馬を検証
競馬において、G1レースの前哨戦となるレースは数多く存在します。 スプリンターズステークスにも、いくつかの主要な前哨戦があり、その年のレース展開を占う上で重要な意味を持ちます。
以下に、過去10年のスプリンターズステークスにおいて、馬券に絡んだ(3着以内に入った)馬の前走レースをまとめた表を示します。
前走レース | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 1着シェア | 3内シェア |
---|---|---|---|---|---|---|
セントウルS | 5-4-2-43 | 9.3% | 16.7% | 20.4% | 50.0% | 36.7% |
北九州記念 | 2-1-1-19 | 8.7% | 13.0% | 17.4% | 20.0% | 13.3% |
安田記念 | 2-1-1-6 | 20.0% | 30.0% | 40.0% | 20.0% | 13.3% |
キーンランドC | 1-3-1-28 | 3.2% | 12.8% | 16.0% | 10.0% | 16.7% |
CBC賞 | 1-0-1-24 | 3.8% | 3.8% | 7.7% | 10.0% | 6.7% |
函館スプリントS | 1-0-0-8 | 11.1% | 11.1% | 11.1% | 10.0% | 3.3% |
表から分かる通り、セントウルステークス組の好走が目立ちます。 過去10年のスプリンターズステークスで馬券に絡んだ30頭中8頭を占めており、勝率こそ高くはありませんが、1着シェア、3内シェア共にトップの成績です。
次いで好走馬が多いのは、北九州記念組、安田記念組、キーンランドカップ組です。 北九州記念組は、過去10年で2勝を挙げているものの、複勝率はセントウルステークス組に劣ります。安田記念組は、過去10年で2勝を挙げ、複勝率も40%と高水準ですが、サンプル数が少ない点は留意が必要です。キーンランドカップ組は、2024年のサトノレーヴのように好走する馬もいますが、全体で見ると複勝率は高くありません。
一方で、CBC賞組、函館スプリントステークス組は苦戦傾向にあります。
前哨戦の結果だけで判断してはいけない!
上記のデータを見ると、セントウルステークス組の成績が頭一つ抜けているように思えます。しかし、前哨戦の結果だけでスプリンターズステークスの結果を予測するのは危険です。
重要なのは、 その年のレースレベルや馬場状態、展開などを加味して判断することです。 例えば、2022年のセントウルステークスは、1着メイケイエール、2着ファストフォースが共にスプリンターズステークスで馬券圏外に敗れています。これは、2022年のセントウルステークスのレースレベルが高くなかったことが原因の一つと考えられます。
まとめ
今回は、スプリンターズステークスにおける前哨戦の勝ち馬について、過去10年のデータをもとに分析を行いました。 セントウルステークス組の好走が目立ちますが、前哨戦の結果だけで判断せず、他の要素も加味して予想する必要があることをご理解いただけたでしょうか?
競馬は生き物。データ分析はあくまでも予想の一助であり、絶対的なものではありません。 しかし、データを活用することで、より精度の高い予想を立てることが可能になります。 今回の記事が、皆様のスプリンターズステークス予想の一助となれば幸いです。