第90回日本ダービーに挑戦するシャザーン
第90回日本ダービー(5月28日、東京競馬場・芝2400メートル)に出場するシャザーンは、友道康夫調教師(59)にとって特別な存在と言えるだろう。昨年、調教師史上初のダービー連覇を達成した友道調教師は、今年も連覇に挑む意気込みだ。そして、その挑戦を支える一頭として注目されるのがシャザーンだ。サトノグランツとともに出場するシャザーンは、今年4年連続のダービー出走となる。しかし、今年は順調にいかない馬が多かったと語る友道調教師。サトノは半月前の京都新聞杯Vで大一番への道をこじ開け、シャザーンは賞金順18番目でのゲートインという、近年にない形となっている。
シャザーンの最終調整、距離はギリギリ
シャザーン(牡3、友道)は坂路を4ハロン65秒7-16秒0で駆け上がり、栗東トレセンでの最終調整を終えた。友道調教師は「在厩調整で予定通りにきた。距離はギリギリだと思うけど、左回りは勝っているし、広いコースの方がよさそう」と期待を寄せていた。これまでの調整は順調に進み、その姿からはレースへの意気込みが感じられる。さらに、左回りのコースでの経験もあり、広いコースへの対応能力も示している。シャザーンが距離のギリギリに挑むダービーでどれだけの力を見せることができるか、期待が集まる。
シャザーン、逆転勝利への上積み大
シャザーンは逆転勝利に向けて、大きな上積みを見せている。大江助手は「体が締まっていい張りが出てきた」と述べ、シャザーンのコンディションの良さを強調した。そのコメントからはシャザーンが持っている能力の高さが窺える。しかし、その能力を最大限に引き出すことができるのは、レース当日の状況や騎手の技術、そして調教師の戦略にかかっている。ダービーでの逆転勝利を果たすためには、これらすべてが一体となり、最高のパフォーマンスを発揮することが求められる。
ダービーの見どころとシャザーンの可能性
第90回日本ダービーの見どころは数多くあるが、その中でもシャザーンの挑戦は特に注目される。シャザーンは左回り、広いコースに対応する能力を持ちながら、距離はギリギリという状況にある。これはシャザーンにとって大きな試練であり、チャレンジでもある。シャザーンがどのようにその試練を乗り越え、どのように挑戦するのか、そして友道調教師がどういう指導をするのか、そのすべてがダービーの見どころとなる。シャザーンの挑戦、友道調教師の連覇。その結果がいかになるのか、競馬ファンの間で大きな期待と興奮が高まっている。